これは凄い

2006年4月6日 読書
本だと思います。

今の大学の授業でも度々出てくる「ニート」という言葉。
しかし、この本ほどその本質や現状を冷静に見つめ、理論的に解釈しようとしている本が今まであっただろうか。

惜しげもなく「ニートはさぁ・・・」とか口にしていた自分が恥ずかしい。
教育に関わる人に読んでほしいのは勿論のこと、将来子供を持とうかと考えている人にも読んでほしい一冊だと思う。

だってさ。
もし自分の子供が将来ニートになりそうだったら、その子に何て言葉をかけてあげる?

正直俺はよく分からなかった。
ただ頭ごなしに否定するのは違う気がする。
だけど、そのまま認めてやるのもどこか違和感を感じる。

それは今振り返るに、今まで俺が「ニート」という言葉を、いかにご都合主義的立場で使っていたかの証拠だったと思う。

こちらが歩み寄る姿勢を持たなければ、何も変わらない。
それは単に相手の全てを無条件に認めてやるということではなく、お互いがお互いをrepresentし、その中でいかに理解しあうか、ということだと思う。

この本は、そんな行為のヒントをくれる一冊になるんじゃないかな、と思う。

・・・・・・

「ニート」とか、「引きこもり」とか、「無気力」とか。
そういう、世の中でネガティブに使われている一切の言葉の、

逆に、「努力」とか、「愛」とか、「友情」とか。
そういう、世の中でポジティブに使われている一切の言葉の、

私たちは、どれだけその本質を本当に理解した上で使っているのだろう。
そういうものを知らずして口にする行為が、実は一番危険なことなのではないだろうか。

まだまだ吸収しなければいけないことは多い。
焦る気持ちもあるが、コツコツやっていくしかないんだろうなぁ。

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