2006年3月10日
手
俺の手。

親指と人差し指の間がぽっこりしているのが特徴。

28年間ずっとお世話になっている。
今まで2回骨折しちゃったけど、いつも頑張ってくれる、大切な俺の相方。

「大きいよね」と、人からよく言われる。
確かに昔と比べたら大きくなったかもしれない。

当たり前のことだけど、ガキの頃はもっとずっとちっちゃかったし、非力だった。

・・・・・・

昨日、サンドイッチ製作工場でバイトをした。

ベルトコンベアーで流されてくる食材に、次々と具材を足していくだけの単純作業。
それを9時間。間に休憩を一回挟んでぶっ通しにやり続けた。

作業自体はすごく簡単なものだけど、慣れないせいもあり、周りの社員の人と比べて俺だけ格段に作業が遅い。
結果、俺が参加してるラインだけ微妙に仕事が進まなかった。

周りの人は何も言わないが、何となく気まずさを感じ、仕事が終わった頃には言いようのない疲れを覚えた。

・・・・・・・・・

仕事が終わり、始発が動き出す間際の帰り道。
自分の手をじっと見つめる。




「サンドイッチ一つ満足に作れないこの手で、何が出来る?」

「サンドイッチ一つ満足に作れないこの手で、何が掴める?」




そんな言葉が頭に浮かぶ。




でもね。

それらは全て「過程」の話だから。




今日は何も出来なかった俺の手は、明日になればたどたどしくもきちんとサンドイッチを作ることが出来るようになるだろう。

明後日には、もうてきぱきと作れるようになっているだろう。




何事も、続けることが肝心。

やり続けることが出来た時、俺の手はまた少し大きくなっているはず。




10年後。20年後。

俺の手は何を掴み、何を握っているのだろう。

これからも共に歩み続ける、大切な相方へ。

いつもありがとう。これからもよろしく。

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