『夢』という映画です。
監督はあの黒澤明さん。

すごく不思議な映画です。
短編が8本収録されているオムニバス映画なんですが、どの短編も最初に「こんな夢を見た」という字幕がある。
あとはその夢の情景を映像化しただけという映画。

でもなんか、ものすごく面白かったです。
というより、映像がキレイで、自分で頭の中にストーリーを作りながら見てしまう。
見終わったあとは切ないんだけど暖かい余韻に浸ることが出来る。

気になった方は是非見てみてください。かなり面白いです。



余談ながら、映画話。

俺、誰かと映画見に行くのって実はあまり好きじゃないんです(笑)
例えそれが好きな子とのデートだとしても。

何か、誰かと映画を見に行くと、そのあと映画についての感想を言わなきゃいけない空気になるじゃないですか。
「あのシーンは良かったね〜」とか、「あそこは笑えたね〜」とか。

俺、それがダメなんです。
あまり頭の回転が速くないから、見てすぐ感想を言うことなんて出来ない。
映画を見たら、一人でじっくりかみ締めながら余韻に浸って、それからあのシーンではこんなことを言ってた・・・とかを振り返りつつ、あぁ、いい映画だったな、とか、あそこの台詞は良かったな、とかの自分なりの結論をようやく出す。

一本の映画をじっくり自分の中で消化して、全部を吟味した上で面白い、つまらないの感想を言いたい。

映画館出てすぐ「面白かった〜」とかってダメなんです。
「面白かった〜」って言った瞬間自分の中でその映画を振り返ることをしなくなるじゃないですか。
もしかしたら見逃したシーンがあったりとか、作り手側が意図したことと間違った解釈をしたりとかしているかもしれない。
その状態で振り返ることをやめると、その作品の本当の面白さとか、作品自体はつまらないものだとしても使われていた言い回しで面白いものがあったりとか、綺麗な風景が写ってたりとか、そういうものまで見過ごしてしまう。

要するに、一つの作品をとことん見尽くしたいんです。

だから、同じ映画を3回4回は当たり前に見たりします(苦笑)
どうしても一度だけだと内容とかが頭に入りきらなかったりするので、そんな状態で面白いつまらないの判断は下したくない。

あと、誰かと見に行くと、やっぱり色々と気を使うじゃないですか。
だから作品に入り込めないというか、見ることに集中できない。
映画って見るからにはやっぱり浸りたいじゃないですか。その為には映画館より、自宅のリビングで一人タバコをふかしながら・・・の方が落ち着くんです。



どんな映画に対しても、じっくり時間をかけて判断したい。

人に対しても同じですよね。
ある側面だけ見てその人の人となりを判断したくない。
色んな面を見て、それからこの人はこういう人なんだな、という判断をしたいです。
例えそれがポジティブな判断じゃないとしても。



物事を一面だけで判断するな。
お前が知ってる俺は、どの俺だ?
俺が知ってるお前は、どのお前だ?



まぁ俺は審査員でも何でもないので、その人の人となりを判断したところで何のジャッジを下すわけでもないし、どんなネガティブな側面があったところで、それが俺にとってマイナスになることはないし、俺もその人にマイナス的なイメージを持つことはない。
ましてやそれを正そうとしたり、責めたり、口撃したりなんてもってのほか。
俺も大した人間じゃないしね。



えっと、・・・・・・何の話をしてたんだっけ?(苦笑)
まぁとりあえず『夢』見てみてください。あはは。

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